国土に標高3000mを超える高地や世界最大の塩の大地とも呼ばれるウユニ塩湖を抱えるボリビアには、神秘的な列車の墓場が存在する。
そこには荒涼とした土地に、骨組みだけになった蒸気機関車や錆びまみれになった列車が100両以上も放置されている。この地を訪問したオーストリアの写真家クリス・スターリングは独特の環境の影響により、赤茶けて朽ちていく車両たちの姿をカメラにおさめた。
1. ボリビアのウユニから南西3キロほど続く「列車の墓場」
2. 車両の多くはイギリスから輸入されたもので、ボリビアの厳しい気候により浸食されていた
3. 19世紀の蒸気機関車機関車の大半はイギリス製で、イギリスの気候に合わせて製造されている
4. 過酷な気象条件を想定して作られていたものの、ボリビアやチリのように高地で空気が薄く、寒暖の差が激しい上に塩まじりの風が吹くような土地での利用には無理があった
5. 朽ちた機関車の中にブランコがあった
6. 製造元では想定していなかった海抜約3500mを超える標高で運転したため、凹みができたり、ねじれてしまった車両が数多くみられる
7. 塩の大地に位置する列車の墓場では腐食が加速する
8. 塩の風によって少しずつ朽ちていく車両の一部
9. 標高が増すことで水の沸点が100度から98度に下がり、蒸気が足りなくなった機関車が脱線したという
10. 今はこれらの車両の大半は、金属や
部品を剥がされており、破壊処理されるものもあるが、観光客の記念撮影用のブランコになるものもある
11. 目が覚めるように青い空の下に赤茶けた車両がたたずむ
12. 日暮れまで場所を散策し、夕陽を眺め、錆びた車両に登り、暗くなるまで撮影を続けた
13. さびて赤茶けたり、骨組みしかない車両がひっそりとたたずんでいる
14. 遺棄された機関車の内部
広大な砂漠に青空と放置された機関車の残骸だけが残されている。
なんとも荒涼とした寂寥感を感じるあふるる風景ですな。
SFとかスターウォーズにでてきそうな世界が展開されている少し不思議な空間です。