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7月22日に放送された『ためしてガッテン』(NHK)が主婦たちの間で話題になっている。

《こんな使い方があったなんて衝撃》

《凄い!目からウロコ!》

 その日のテーマは「今こそ!ダニ撲滅宣言」。鼻炎、結膜炎、皮膚炎、喘息などアレルギー疾患の原因の80%以上といわれ、中には人を噛むダニは「50℃の熱で20~30分、60℃の熱で一瞬で死滅」する。

 その画期的な方法として「炎天下の車内に寝具を入れる」と紹介され注目を集めているのだ。しかし一方で、ある害虫加熱駆除業者が警鐘を鳴らす。

一体どんな事が問題なのだろう??



「そもそも車内はダニだらけ。ダニは人間の皮膚のかすやフケを好みますが、車内のシートやマットはダニの繁殖しやすい環境がそろっています。確かに高温になるとダニは死にますが、シートは厚みがあるので、どんどんシートの奥に潜って生き延びているのが現状です」と駆除業者は語る。

 仮に、車内できちんと布団を広げて干し、裏返して、完全にダニを退治できたとしよう。それでも危険は潜んでいる。

「車内で干した布団は、家で掃除機を使ってダニの死骸を吸い取ることができますが、逆に布団から車内に飛び散ったダニの死骸やふんはどうなるのか?

 車は車内の空気を吸い込んで内部の空気を循環させる“内気循環”をしています。つまり、車内にはダニの死骸やふんをたくさんはらんだ空気が回ることになるので、アレルギー疾患を引き起こす可能性があるんです」(前出・駆除業者)

 それでも、以下のことに気をつければ、車内で布団を干すことはダニ撲滅に効果的だという。

「車内布団干しは広げて干さないと意味がありません。二つ折り、三つ折りにしてしまうとダニが冷たいところに逃げていきますからね。また、布団を大きなビニール袋のようなものに入れれば、ダニの死骸やふんが車内に飛び散ることはありません。ビニール袋がない場合は、車内で布団干しをした後、掃除機を使って徹底的に車内清掃をすればいいでしょう」(前出・駆除業者)

 手軽だと思っていた車内で布団干し。そうまでしなくちゃいけないなら、結局、布団乾燥機できちんと加熱して、掃除機でダニの死骸を吸い込んだほうが手っ取り早いという事だろうか!?